令和7年6月の通常総会にて会長に就任いたしました髙見でございます。
 このたび藤森会長の後を受けて会長を担うこととなり、大変光栄に思うと同時にその重責に身の引き締まる思いでございます。

 現在、日本そして世界を取り巻く情勢は混迷を深めており、地政学的な緊張の高まりや各国の政治態勢の不安定化など、見通しが不透明な状況となっておりますが、国民生活の安定及び経済の発展のためには、安定的な港湾物流の確保が不可欠です。 
 また近年、生産年齢人口の減少などを背景に担い手不足が急速に顕在化し、多様化するニーズに対応するための物流や産業構造の変化、さらに循環型経済の実現が国際的に求められている中、利益追求だけではなく、持続可能な社会への取り組みが重要なテーマとなっています。
 これからの港湾は、単にモノを運ぶ社会インフラ的な側面だけではなく、人々の暮らしに直結していることを発信し、若い方に港湾の重要性や魅力を知ってもらい、働きがいのある職場にすることが、港湾の持続可能性という観点からも大変重要です。

 名古屋港運協会は、これからも国や港湾管理者、地元経済界の皆様方と連携し、一丸と
なって直面する諸課題に全力で取り組んでまいります。
 引き続き皆様のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

                                令和7年6月
                                名古屋港運協会
                                 会長 髙見 昌伸